2025年8月7日
【 相続税の税務調査3 年連続増加 】
令和5 年度の相続税の調査件数は8,556 件で、前年度より4.4%増加し、3 年連続の増加となりました。しかし、コロナ前の令和元年度が10,635 件ですので、完全にコロナ前に戻ったわけではありません。
一方、申告漏れ等の非違割合は84.2%と2 年連続で低下となりましたが、相続税の税務調査は最初から申告額が過少である場合や無申告と想定される場合に行われる為、他の税目よりもその割合は高くなっております。また令和7 年夏からは調査にAIが導入される予定で、今後の動向が注目されます。
ちなみに相続税の基礎控除額の計算式は下記となります。
基礎控除額 = 3,000 万円 + 600 万円 × 法定相続人の数
例えば、相続人が奥様とお子様2 人の場合、4,800 万円が基礎控除額となり、
正味の財産が4,800 万円以下であれば、相続税の申告は不要です。
但し、相続税がかからないからと言って安心できるものではありません。遺産分割の調停・裁判件数は、令和5 年で18,066 件あり、うち8 割は資産5,000 万円以下の家庭となっております。
個人的には節税はもちろん大事ですが、親族間での「争続」になることは避けなければならないと思っています。弊社では相続対策のシミュレーションも実施おりますので、興味のある方は、ぜひ、えびす会計までご連絡ください。
